【富士山】 富士登山 注意点など

JAPAN(日本)

 今夏(2023年夏)の富士山は混雑している模様。

 富士山は点々と山小屋があって、
 みんな登っているので「私も」
と挑戦する人も多いと思うが、
 最短ルートでも4-5時間以上アップアップなので体力がないとキツい。
 体力あっても高山病にかかる可能性もあるので、
 富士登山の難易度は高い。

 片道2-3時間以上要する登山の場合、
 水多め、行動食多め、天気チェック入念
 +
 防寒着(雨具含む)必須。

 富士山は
 晴れていれば日差しは強烈。
 道中日陰なし、水場なし。
 (山小屋に売店、自販機あり。)

 曇っていると涼しいを超えて寒い。

 初めての富士登山では、ゆっくり登ることが肝要なので、コースタイムに多めの休憩時間分を加味しておく必要がある。

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富士登山4ルート

 前回は主に5合目まで。今回は主に6合目~山頂。

 8合目に泊まって、翌朝登頂、できれば山頂にて御来光、と望む人が多いと思う。

 富士山の山小屋は基本的に予約制で、早くから空きがなくなってしまう。

 ) 吉田口はHP見たところ(7月上旬時点)、8合目、7合目満室ばかり。

  •  吉田口6合目 - 7合目 - 8合目 - 本8合目 - 8合5勺 - 山頂/久須志神社
      ※ 本8合目で須走口と合流

富士山吉田口旅館組合(mtfuji.jpn.org/

 7  --- 花小屋、日の出館、七合目トモエ館、鎌岩館、富士一館、鳥居荘、東洋館
 8  --- 太子舘、蓬莱館 ・・・ 標高3100m
        白雲荘、元祖室
 本8 --- 富士山ホテル、本八合目トモエ館
 8五 --- 御来光館 ・・・ 標高3450m

 6合目となっている里見平★星観荘は、下の5合目に近い。佐藤小屋の上。

 ) 富士宮口はHP見たところ(7月上旬時点)、吉田口に比べれば空きがある。

  •  富士宮口6合目 - 新7合目 - 元祖7合目 - 8合目 - 9合目 - 9合5勺 - 山頂/富士山本宮浅間大社 奥宮

富士山表富士宮口登山組合(www.fuji-tozan.com/

 6  --- 雲海荘、宝永山荘
 新7 --- 御来光山荘
 元7 --- 山口山荘 ・・・ 標高3010m
 8  --- 池田館
 9  --- 万年雪山荘 ・・・ 標高3460m
 9五 --- 胸突山荘
 山頂 --- 頂上富士館

 ) 須走口

  •  須走口5合目 - 6合目 - 本6合目 - 7合目 - 本7合目 - 8合目 - 本8合目
      ※ 本8合目で吉田口と合流

  6  --- 長田山荘
  本6 --- 瀬戸館
  7  --- 大陽館 ・・・ 標高3090m
  本7 --- 見晴館
  8  --- 下江戸屋
  本8 --- 上江戸屋 ・・・ 標高3400m

 ) 御殿場口

  •  大石茶屋 - 次郎坊 - 新6合目 - 御殿場口6合目 - 7合目 … 7合9勺 … 山頂(富士宮口山頂付近)

  新6 --- 半蔵坊 ・・・ 2022年、[新]六合目小屋が20年ぶりに復活
  7  --- 日の出館(休業中) ・・・ 標高3040m
  7四 --- わらじ館
  7五 --- 砂走館
  7九 --- 赤岩八合館 ・・・ 標高3300m

少し前の地図。御殿場口6合目の小屋は復活、7合目は休業中

 個人的には、
 小さな頃(家族登山)
 ・ 富士宮口
   8合目1泊 無事登頂
 ・ 吉田口
   8合目1泊 高山病(元祖室のこたつでごろん)
 大きくなって、
 ・ 2度目の吉田口
   夜登山 登頂 but bad 高山病
なので、
 吉田口はキツいというイメージ。
 5合目でポワーンと放心状態の人見かけるたびに高山病で苦しんだ記憶がよみがえる。

 ただ、富士宮口のほうがキツいという人もいるようなので、
 天候の良し悪し次第かもしれない。

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2度目の吉田口登山

山中湖の北の石割山から。下中央右のジグザグ道は吉田ルート下山道

 2度目の吉田口挑戦は、言わば「リベンジ」だったが、酷い返り討ちに遭った。

 (珍しく)観光ツアー使って行った。
 20:30頃、5合目に到着。
 21:30頃、6合目で解散。翌日午前中まで自由。
  6合目にはかつて雲海荘があった(雲海荘は富士宮口6合目にもある)。
 今思うと「弾丸登山」推奨スケジュール。

 近年はSTOP「弾丸登山」。
 よくよく確認してみると、夜通しで一気に山頂を目指すのが×。
 早朝に5合目を出発する日帰り登山はOK

 今回も前回同様8合目から頭痛。
 某飲料(炭酸)飲んだ後、急速に悪化。

 高山病の症状は、
 頭痛のほか、
 吐き気、嘔吐など。
 誰でもかかりうると言われるが、たぶん個人差がある。

 下れば自然と症状が治まることは知っていたが、
 体力はまだ消耗していなかった。
 コレが難点。
 発症初期の段階は休んでいるうちに回復して、まだまだ歩けるので、頑張って登って症状を悪化させてしまう。

 日付が変わってペースがスローダウン。
 山の空気は澄んでいて……
 いや、空気が足りない。

 これまでキラキラ光っていた小屋の明かりはもう見られない。
 休もうと思っていた9合目の小屋は真っ暗。神社だった。迎久須志神社。

 目指す山頂は闇の中。
 寒い!
 眠い!

 山道脇で寝ている人発見。
 生きてますかー?

 どこまで登れば……と気力の限界が迫る中、ぼんやりと鳥居が浮かんで見えた。
 26:20 登頂。

 山頂の小屋は閉まっていた。
  ※ 吉田口(・須走口)山頂の小屋は、山口屋、扇屋、東京屋

 8月とはいえ山頂の夜は劇寒。
 ザックの中から1枚2枚……全6枚重ね着したにもかかわらず寒い。
 高山病症状悪化。
 眠いのにうとうとしだすと決まって吐き気をもよおす。

 小屋の戸の開く音。
 ごろにゃん。

 ぐろっきー。

 温かいミルク
 少し気分が良くなる
 でも長く持続しない
 温かいミルク
の繰り返し。

 外は御来光で歓声。

 お鉢巡りしたかったが、症状良くならず断念。

 カメラどこかでなくした。

 最後のほうは重力に身を任せて下っていたようで、
 泉ヶ滝からの平らな林道のつらいことつらいこと、
 足が上がらずなかなか前へ進まなかった。

 高山病、低体温症、脱水症状。
 懲り懲り。
 以後5合目ぶらりん専門。

富士登山の注意点 まとめ

 水多め、行動食多め、防寒着、……。
 ある程度の体力がないとツラい思いをする。

 普通に歩いていれば登山道から外れないので、迷うことはほぼないと思うが、
 下山道が分かれているので、下山口を間違えてしまう可能性はある。

 道中、急登はあるものの崖下転落などの危険箇所はほぼない。
 滑って転倒の可能性はある。特に下山時、1-2回スッ転ぶかもしれないので、うまく尻から転ぶ。
 中高年者はすべり症に注意。

 くたびれてくると足首ゴキっと捻挫することもある。

 富士山は人為的な落石の危険性が高い。
 大石が転がり落ちてきたら背を向けないで右へ左へよける。できる自信ないけど。
 ともかく石を落とさないよう心がける。

 (反省込めて調べてみた)高山病対策は、
 ・ ゆっくり登ること。
   たとえ早く登れる体力があっても
   木の杖(金剛杖)つきながら、途中焼印押してもらって、……これが結構理にかなっているのかもしれない。

 標高が高くなると気圧が低くなり、酸素も少なくなる。
 標高2000mで平地の約3/4気圧、富士山頂(3776m)で約2/3気圧、5000mで約1/2気圧。
 体内の酸素、血液中の酸素が欠乏状態となって、失調を来たす。

 「壁」に感じる富士山8合目の標高は3300-3400m。
 体が馴れる(効率良く酸素を採り入れられるようになる)まで本来2-3週間かかるらしい。

 ・ スーッと細く長く息を吐くと、吸う時にたくさん空気を取り込めると言っていた。
   睡眠時は呼吸が浅くなるので、山小屋に着いてすぐ寝るのは良くないとのこと。
   睡眠不足は良くない。

 ・ 空腹も良くない。
   食欲減退の時、無理して食べないほうが良いという説明も見かけるが、経験上、無理してでも食べたほうが良かった。
   適度に休憩して、水飲んだり、何か食べる。飴が良いらしい。塩飴とか。
   (スポーツ系、エナジー系はなぜか山だと相性が良くない。私だけかもしれないが。薄めのほうが良い)

 ・ うとうとするとダメで、飲み食いの後良くなる。晴天の時良くて、曇天の時ダメだった。
   おそらく気分が高揚している時のほうが高山病にかかりにくい。
   日中暑いかもしれないけど、遠くの景色や雲海を眺めながら一歩一歩登り詰めるのが良いと思われる。

 どこへ行くにも好天であれば遭難しにくくなる。
 悪天候、特に強風・雷はなんとしても避けたいので、天気チェック入念。
 山小屋事前予約でスケジュールが決まっている登山は強行しがちになるので注意が必要。

 あと気をつける点は……
 浅間神社を待ち合わせ場所に指定しない。
 あちこちあるので。
 間違えていた人いた。

 8合目より上は浅間大社の土地。
 人呼んでおいて入山料徴収か---。
 5合目から上も神領で良いと思う。

 追)吉田口はとうとう登山規制検討。
   お盆休みなどの超混雑期、8合目付近で規制、登山者1日4000人まで……。
   8合目付近でトラブルの予感。

 ぜひとも
 準備万全で良い思い出を---

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