2020年7月 九州南部大雨 -球磨川氾濫-

WEATHER(天気)

大雨洪水

 トンネルを抜けると雨であった。
 毎年6月末から9・10月までの間、どこかしらで甚大な被害をもたらしている豪雨・台風。
 今年も九州南部で集中豪雨。球磨川が氾濫。

 豪雨の原因は積乱雲が線状に並ぶ線状降水帯の形成。
 昨年も6月末に熊本で発生している。

 梅雨前線の南縁で線状降水帯形成。
 下図は4日3:00の天気図と気象レーダー(いずれも気象庁ホームページから)。

 24時間降水量(最大)は、
  ※ 4日16:00時点
 九州の他、四国、紀伊半島、御嶽山、天城山で200mm超。全国的に雨の一日。

 300~400mm超を記録した地点は、

  •  熊本 湯前横谷:489.5mm、水俣:474.5mm、上:463.5mm、一勝地:455.5mm、山江:453mm、牛深:428mm、田浦:425.5mm、五木:413.5mm、多良木:412mm、人吉:410.5mm
  •  宮崎 西米良:398.5mm、えびの:387.5mm、加久藤:324mm、椎葉:314mm
  •  鹿児島 大口:314.5mm、紫尾山:304.5mm、出水:301mm
  •  高知 魚梁瀬:466mm

 1時間降水量(最大)は、

  •  熊本 牛深:98mm、田浦:86.5mm、一勝地:83.5mm、水俣:81mm、上:78mm、山江:76.5mm、五木:71.5mm、多良木:69.5mm、人吉:69.5mm、湯前横谷:67mm
  •  宮崎 加久藤:74.5mm、西米良:70mm
  •  鹿児島 鹿屋:68.5mm、大口:61mm
      ※ 前日(3日)、東市来で98.5mm、八重山で94.5mm記録
  •  高知 繁藤:72mm

1時間降水量(最大)、24時間降水量(最大)のプロット    

 ※ 観測所がいくつか変わっていた。
   2020年1月 静岡県 梅ヶ島雨量観測所から有東木雨量観測所へ移設
   2020年1月 沖縄県 慶良間地域気象観測所、志多阿原地域気象観測所 廃止
   2020年3月 長崎県 小値賀地域気象観測所、頭ヶ島地域気象観測所 廃止

   降水量プロットについては、

 ある程度予測できて住民も警戒しているはずだが、毎年被害が出てしまう。なす術があまりない。

 一応と言っては失礼だが、東シナ海から流れ込む水蒸気量を計測して、線状降水帯の発生位置、発生日時の予測精度を向上させる取組も行われている。

防災科学技術研究所 国家レジリエンス研究推進センター(www.bosai.go.jp/nr/) - NR5 線状降水帯観測・予測システム開発
 ※ レジリエンス Resilience ・・・ 回復力、転じて?防災・減災

 関連して

防災科研クライシスレスポンスサイト NIED-CRS(crs.bosai.go.jp/

に浸水状況(人吉市、芦北町の浸水推定図など)などがまとめられている。

 氾濫河川は、次のページにまとめた。

 肥薩線、くま川鉄道の鉄橋が流れてしまった。

 予測できても速やかに避難につなげられないと被害が出てしまう。言うほど簡単ではない。
 昼間であっても避難困難。
 河川氾濫に土砂崩れ。
 近くに十分な避難場所がない地域もある。

 今後、計画がストップした川辺川ダムがクローズアップされるかもしれないが、すぐ造れるものでもないし、ダムができれば安全というものでもない。

 人吉市から下流側が川幅の狭い渓谷という地形要素も関係している。

 全国的に今まで安心して住めた場所が安心できない場所に変わってきている。気候変動によって。

 温暖化 ⇒ 大気中の水蒸気量増加(以前より増えている) ⇒ 豪雨が一時的ではなく長時間続く

 度々起こるようだと安全基準も変わってくる。

 最近、経済活動の停滞とともに大気汚染や水質が改善された、というニュースを見かけるが、温暖化が止まるということはなさそう。
 定住生活やめるわけにもいかないし、難題積もるばかり。

ふシゼン
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