【阿蘇山】 中央火口丘 中岳・高岳

JAPAN(日本)

 阿蘇山の噴火活動の中心は中岳。
 中岳火口の中は、北から南へ第1火口、第2火口、第3火口、第4火口。うち現在は第1火口が活発。

 昨年(2021年)10月、第1火口からドーンと噴火した。中規模以上の噴火は2016年10月以来。噴煙約3500m。

 噴火活動が活発になると警戒レベル1(平常)がレベル2になり、中岳火口から半径1km圏の立入が規制される。
 火口見学できなくなる。

 今年(2022年)3月、レベル3からレベル2になり、阿蘇山西(阿蘇山上広場)まで行けるようになった。
  ※ 2021年5月-6月と10月13日以降が火口見学できないレベル2
    10月14日 小噴火
    10月20日 噴火。レベル3へ
    11月、レベル3からレベル2
    2022年2月、レベル2からレベル3

 4月にレベル1になったが、転落防止柵などの施設が破損しているため、火口西からの火口見学は安全が確認された後再開予定。火口東からの火口見学は可能になった。

詳細、最新の情報は、

 レベル1でも火山ガスが多い時は火口見学不可。

 以下の写真は昔の写真。

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中岳 火口西

 火口西へ上る阿蘇山ロープウェーは、2016年4月の大地震の後も動いていたが、10月の噴火で壊れた。これが最後。
 その後、再建中だったが、2019年12月、再建工事中止。復旧の見込みなし。
  ※ 九州産交ツーリズム 阿蘇山ロープウェー
     阿蘇山西 - 火口西
    2019年4月-2020年8月、火口見学不可だった

 阿蘇山公園道路(有料)が並行していて、そちらをロープウェー代行バス「阿蘇山火口シャトル」(www.kyusanko.co.jp/aso/)が走っている。マイカーも可。上に駐車場あり。
 火口西まで歩いて登ることもできる(無料)。

  •  阿蘇山西(阿蘇山上広場) - 火口西

阿蘇パノラマライン(阿蘇登山道路)

 ・ 北側・阿蘇谷から阿蘇山西
   阿蘇パノラマライン 赤水線(阿蘇北登山道)、坊中線(阿蘇東登山道)
   赤水線=下野線。
   阿蘇駅から上る坊中線がバスルート。

 ・ 南側・南郷谷から阿蘇山西
   阿蘇パノラマライン 吉田線(阿蘇南登山道)
   栃木温泉から赤水線に出る道もある。

 ※ 赤水線、坊中線、吉田線はかつて有料だった
   2016年4月の大地震で不通
    ⇒ 2018年、全て復旧
    2016年9月、坊中線復旧。10月の噴火後、12月に再復旧
    2017年10月、吉田線復旧
    2018年2月、火口見学再開(阿蘇山ロープウェー代行バス)
    2018年4月、赤水線復旧

山頂 火口西

 昔、雨の中、赤水から米塚を脇に見ながら登山道路を上り、ロープウェイ使って中岳火口まで上った。
 霧(ガス)で何も見えなかった。

 条件が揃えば火口の底の湯だまりも見られると言うが、なかなか難しい。

 火口の南は砂千里ヶ浜。火口西から砂千里ヶ浜を経て中岳ピーク、火口東まで巡ることもできる。

  •  火口西 - 砂千里ヶ浜 - 中岳ピーク

 2021年に警戒レベル2の時でも歩ける新ルートが開設された(皿山迂回ルート)。

  •  阿蘇山西(阿蘇山上広場) - 砂千里ヶ浜

 高森方面から火口縁・砂千里ヶ浜へ登るルートもある(行儀松ルート)。
  ※ 熊本県の登山情報では現時点で通行不可

 阿蘇山ロープウェーのパンフの空中写真見ていたら、火口西から北回りの道もあったようで、歩道にしては随分良さそうな道が写っていた。
 かつて短い期間、マウントカーという「防弾」仕様のバスに乗って火口西と火口東の間を行き来できたらしい。専用道。1979年の噴火の後、廃止。
 路線が描かれている地図もあるが、よく見たらその上の火口縁にも点線が描かれていた。歩けた時代もあったようだ。
 現在は常時立入禁止区域。

 昨年(2021年)10月の噴火では第一火口から北へ(草千里から見て左側へ)火砕流が1km以上流れた(約1.6km。噴火当時レベル2だった)。

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中岳 火口東

 中岳火口東の登山口は仙酔峡(阿蘇山東)。
 阿蘇谷・一の宮の宮地駅から一本道の仙酔峡道路を上る。
  ※ 2016年の大地震で崩落、通行止
     ⇒ 2019年復旧
    現在、バスは運行していない

 仙酔峡はミヤマキリシマの群生地。見頃は5月で、一番賑わう、とのこと。

 訪れたのは秋。

 上の写真に小さくロープウェーが写っているが、2010年まで運行していた。
  ※ 東阿蘇観光開発 仙酔峡ロープウェー
     仙酔峡 - 火口東

 仙酔峡駅の売店で係員に火山ガスの状況尋ねたら、模型の前で講義し始めて話が終わらなくなった。
 客が集まり出して、なぜか指示棒を持たされるという予期せぬ展開になったが、話途中で棒置いて逃げた(とんずら)。

 ロープウェー火口東駅で「下界の汚れ」を塩で清めた後、外へ。
 火口西は火口縁にあるが、火口東は火口縁よりやや下。
 コンクリートの歩道をシェルター横目に登る。

 今は仙酔峡から火口東までロープウェイ沿いの歩道を登る。

  •  仙酔峡(阿蘇山東) - 火口東 - 火口東展望所 - 中岳ピーク

 火口縁にある火口東展望所から中岳火口

奥の山は烏帽子岳

 反対側の火口西の駐車場(上の写真の左端)まで見渡すことができた。
 こちらからは火口の底までは覗けない。

右が北側。ガスの奥は杵島岳。

中岳ピーク - 高岳

 続き。

阿蘇山火山史

 長らく阿蘇山の噴火と言えば、ほとんど中岳の噴火。
 約1万年前から断続的に噴火。
  噴火 [2021.10]
  小噴火 [2019-2020]
  噴火 [2016.10]
  噴火 [2015]
  噴火 [2014]
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  噴火 [1979]
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  噴火 [1958]
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  噴火 [1953]
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  砂千里ヶ浜 噴火 [1906]
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  噴火 [1872]
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  噴火 [1854]
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 ざっと見る限り、麓の町においては噴火による壊滅的な人的被害の記録は見当たらない。
 降灰による農作物の被害はたびたび起こっているが、昨年(2021年)10月のような中規模噴火でも麓の町は安全。

 阿蘇山火山防災マップは気象庁HP、熊本県HPから閲覧できる。

 中岳以外では、
 1816年に湯の谷で水蒸気爆発が起こっている(湯の谷大変)。

 約3300年前 米塚噴火
 約3600年前 往生岳噴火
 約4000年前 杵島岳噴火
 約7300年前 蛇ノ尾噴火 ・・・ 米塚の西

 ~2万~1万年前~ カルデラ湖が存在

 ? 高岳噴火

 草千里ヶ浜も見るからに火口跡だが、約3万年前に大噴火した、とのこと。

 約27万~約9万年前 大噴火、火砕流4回 ⇒ 陥没、阿蘇カルデラ形成
 この時代の大噴火は現代人が目にしたことのないタイプの破局的な巨大噴火(カルデラ噴火)。
 約9万年前の巨大噴火(阿蘇4 Aso-4)では火砕流が天草、島原、山口まで到達した---。
 なかなか想像し難い。最初はうそつけと思った。

 つい先日、約9万年前の阿蘇4火砕流が約170km離れた地点(山口市徳地柚木。佐波川上流)まで到達していた、というニュースがあった(山口大学の調査)。火砕流の国内最長到達記録更新。

 果たして将来起こり得るのか、世の中知らないほうが良いこともある---。
 断続的に噴火している間は大丈夫だろう。たぶん。

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