今年(2025年)は梅雨明けが早く、大雨の被害もあまり聞かれなかったが、
大陸のほうでは大雨降っていた。
8月に入って記録的猛暑。
一転
大雨。
日本列島に停滞前線が掛かって、九州など記録的大雨。
各地で土砂災害。
渇水が心配される地域もあったので、恵みの雨でもあるが、猛暑か大雨か極端。
九州など大雨
気象庁データから
8月7日-11日の降水量最大値プロット。1時間降水量最大値と24時間降水量最大値。

8月7日-11日の1時間降水量(最大)、24時間降水量(最大)のプロット →
降水量、氾濫河川のメモ →
気象庁データから
氾濫河川は国土交通省 災害・防災情報(www.mlit.go.jp/saigai/)など参照
24時間降水量300mm超は、
8月7日
石川 金沢:332mm
8月8日
石川 金沢:332mm
鹿児島 牧之原:515.5mm、溝辺:506.5mm、大隅:342.5mm、輝北:336.5mm、八重山:317mm
8月9日
鹿児島 溝辺:363.5mm、牧之原:309.5mm
8月10日
福岡 宗像:414.5mm、小呂島:383mm、東谷:351.5mm、八幡:317mm、行橋:311.5mm
山口 下関:366.5mm、宇部:306.5mm
長崎 石田:354mm、芦辺:335.5mm
熊本 岱明:306mm
8月11日
熊本 岱明:453.5mm、山都:423mm、八代:389mm、熊本:380.5mm、甲佐:377.5mm、松島:365.5mm、益城:354mm、菊池:335.5mm、南阿蘇:313mm、三角:311.5mm
長崎 雲仙岳:382.5mm
福岡 宗像:331.5mm、東谷:313.5mm、行橋:301.5mm
8月8日、鹿児島県に線状降水帯。大雨警報、大雨特別警報。
8月11日、熊本県に線状降水帯。大雨警報、大雨特別警報。
いずれも寝ている間。
午前1:30から気象庁&国土交通省の記者会見。
夜間の避難は難しい。
今回は熊本の緑川の映像がたびたび流れていたが、
熊本市中心街も水浸し。

線状降水帯が南なら球磨川、北なら筑後川。
毎年どこかしら被災する。
24時間400mm超は、なかなかない記録的雨量だが、毎年どこかしらで記録している。
特に台風シーズン。これから。
JR美祢線廃止
先月(7月)、山口県を走るJR美祢(みね)線(www.jrminesen.com/)が事実上廃止の知らせ。鉄道での復旧を断念。
2023年6月末の豪雨の後、全線不通が続いていた。
BRTで復旧を目指すとのこと。
※ BRTは(基本的に)専用道を走るバス。廃線跡を走るバス。大半が一般道でもBRTと呼ばれている
BRT化はいくつか先例があって、最近だと九州の日田彦山線の一部区間(添田~夜明)が「BRTひこぼしライン」になった。2023年8月から。
こちらも豪雨(2017年7月の九州北部豪雨)が(直接的)きっかけ。
豪雨で被災、不通から廃線のパターンが多い。
美祢線は一部区間(南大嶺-四郎ヶ原間)の橋梁流失で、(他の区間も被災しているようだが、)厚狭~長門市の長距離にわたる全線が不通になった。
2010年7月に豪雨で全線不通になった時は、翌2021年9月に復旧しているので、10年前よりも「復元力」が弱くなっている。鉄道会社が鉄道にこだわらなくなってきたようにも見える。