【奈良_なら】 奈良公園/春日山

WEST(西)

 奈良市街の東、春日大社や東大寺があるところが奈良公園。
 シカ(鹿)がいるところが奈良公園。

奈良公園(www3.pref.nara.jp/park/

 奈良国立博物館(www.narahaku.go.jp/)

  仏像館/青銅器館
  春日塔跡
  興福寺宝蔵院跡

 氷室神社

 依水園(いすいえん)

  寧楽(ねいらく)美術館

  寧楽は「なら」とも読む

 東大寺(www.todaiji.or.jp/)
  華厳宗大本山
  聖武天皇の代、創建
  日本全国の国分寺だった

  東大寺ミュージアム

  大仏殿
   中に「奈良の大仏」

東大寺大仏殿

   大仏の高さ約15m

  戒壇院
  二月堂
  法華堂(三月堂)

  手向山(たむけやま)八幡宮
   聖武天皇の代、宇佐神宮(大分県宇佐)から分霊。東大寺鎮守。当初は平城宮の近くにあったとのこと。
   八幡神は平安時代に石清水八幡宮、鎌倉時代に鶴岡八幡宮へ分霊された。

  正倉院
   毎年秋、奈良国立博物館で正倉院展開催。

 奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~

スポンサーリンク

春日(かすが)

 春日大社(www.kasugataisha.or.jp/)
  『全国およそ3000社の春日神社の総本社』
  20年に1度式年造替ぞうたい。直近は平成28年(2016年)、60回目。

  春日の神様は、
  ・ タケミカヅチノ神(建御雷神、武甕槌神)
  ・ フツヌシノ神(経津主神)
  ・ アメノコヤネノミコト(天児屋根命、天児屋命)
  ・ ヒメ神(比売神)

  国宝殿
   2016年、宝物殿からリニューアル
  若宮神社
   祭神はアメノオシクモネノミコト(天押雲根命)。
   毎年12月、春日若宮おん祭。平安末期から続く神事。

  飛火野(とびひの)
   「春日野」
  鷺池
   浮見堂

 『奈良公園のシカは野生動物です。』
 お辞儀をします。
  せんべいくれ

 若草山(三笠山)
  毎年1月末、山焼き

  鶯塚古墳

 春日山原始林
  春日山(御蓋みかさ山、三笠山)
   春日大社の神山

  花山

  滝坂の道
   能登川沿い。柳生街道の一部

   奈良公園 春日大社 - 夕日観音/朝日観音 - 首切り地蔵/地獄谷新池 - 石切峠

  滝坂の道の北に春日奥山遊歩道

  新若草山自動車道 奈良奥山ドライブウェイ
   自動車専用(有料)道路

   新若草山コース/春日奥山コース/高円山コース

奈良公園のシカ

 (2023年2月に書いた記事から転載)

 奈良公園はシカ天国。
 しかし、所変われば狩猟の対象となり、シカにとってヒトは敵。
 しかし、春日大社の神様は鹿島の神、タケミカヅチノ神であり、
 しかも、奈良公園のシカは、春日大社創建の際(奈良時代)、タケミカヅチノ神が連れて来たとされる特別なシカ。神鹿(しんろく)。
 シカ界のロイヤル・ファミリーとでも言うべきか、特別な感じがする。
 ホントに別の所から連れて来られたのではないかとも考えられる。
 調べる人現れないかな、と思っていたら顕れました。

 奈良教育大学 【プレスリリース】 「奈良のシカ」の起源に迫る -紀伊半島のニホンジカの遺伝構造とその形成過程-   
  奈良教育大学、福島大学、山形大学の共同研究

 この研究によると紀伊半島のシカは東部、西部、奈良公園の集団に分けられる。
 東部と西部の集団が約500年前に分かれて、
 奈良公園の集団は1000年以上前に分かれた。
  2000-1000年前
  『推定最頻値で約1400年前』

 近縁ではあるので別の所から……というのはちょっと分からないが、特別なシカたちであることは確か。

春日とシカ

 ・ 率川(いさがわ)神社が6世紀末創建で「奈良市最古の神社」。奈良市内には4世紀代の大型古墳があるので、もっと古い神社があっても良さそうだが。
   三輪山の大神神社つながりという意味であれば、大神神社は「日本最古の神社」なので分からなくもないが……。

 ・ 奈良の春日大社は社伝によると768年創建。
   平城京遷都(710年)の際に藤原不比等が祖神・タケミカヅチノ神を祀ったのが始まりという説明も見かける。
   全国各地の春日神社は藤原氏(中臣氏)の祖神・アメノコヤネノミコトを祀っているが、奈良の春日大社は常陸(ひたち)の鹿島からタケミカヅチノ神が遷って来て、その後、アメノコヤネノミコトが生駒山の西の枚岡(ひらおか)(東大阪)から遷って来た。つまり、初めは鹿島の社。
    枚岡神社は「元春日」とも呼ばれ、創建は古い。神武天皇即位前。

 ・ 今日見る神社・寺院の多くは平城京遷都後の創建。遷都前の奈良市域は、和珥(わに)氏や土師(はじ)氏が拠点としていたとされる。
   うち鹿島とつながりそうなのが和珥氏。のち春日氏、藤原氏になったようだが、丸邇臣(わにのおみ)の祖ナニハネコタケフルクマノミコト(難波根子建振熊命)やタケミカヅチノ神はヤマトの国最強クラスの武の系譜。
   鹿島神宮の南に鰐川が……。

 ・ そのへんにいた(であろう)シカでも良さそうなものだが、
   やはり鹿島神宮-春日大社のシカは特別なシカ。以前白いシカが顕れたこともある。
   いつから特別だったのか不明。
 
 鹿島神宮の創建も古い。神武天皇の代。
  初代・神武天皇の年代は紀元前後、2000年前くらいが妥当であろう。
 可能性としては国家誕生まで遡れるかも。可能性としては。

 その場合、
 ・ 特別なシカが奈良周辺~紀伊半島ではなく(伝承上)遠く離れた東国から連れて来られた
 ・ しかし、近畿地方よりも先に東国で国家(ヌシのクニではなく王の国)が生まれたようには見えない
 ・ 近畿地方よりも先に国家が生まれた可能性があって、且つ、特別なシカがいたかもしれないところ……ないだろうか?

 志賀島や春日神社がある北部九州・福岡が前々から気になっているところ。
  志賀島は金印出土地
  福岡の春日は奈良の春日大社創建前から春日だったよう
  春日の須玖すぐ遺跡群は初期の(おそらく中小クラスの)国家(金印に記されている国)の中心地とみられている
   「奴国」ないし「委奴国」の王都。『魏志』倭人伝の「奴国」とは同一ではないかも……

 奈良公園の東に三笠山。
 鹿島神宮の東に「三笠山」。
 福岡・春日の東に宝満山。御笠山とも。

 シカ(鹿)、逆から読むとカシ(橿)。

 探究はつづく。

スポンサーリンク
ふシゼン