北海道南端の襟裳(えりも)岬。
最南端ではないが、目指す人多い。
えりも 襟裳岬
今はもう鉄道が走っていないが、様似駅が日高本線の終点だった。
訪れた時はまだ走っていた。
自転車で襟裳岬へ。
襟裳岬の手前に本町(えりも本町)。
えりも港
郷土資料館「ほろいずみ」・水産の館
スポーツ公園
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えりも町は幌泉郡。かつては幌泉郡幌泉町。
本町の少し先で国道336号(歌別~追分峠~庶野)と分かれるので、交通量が減った。
一方、進むにつれて風の強さが増していった。
強風超えて暴風になり、
ペダルこいでも前に進まない。
下り坂でも進まない。ナニコレ。
倒れるはずの斜めの体勢でも倒れない。
こぐのやめて手押し。
日頃から風が強く、おそらく国内一の強風地帯。
ともかく無事襟裳岬に到着。
割と人がいた。
襟裳岬の曲(歌:森進一)がかかっていた。
えりーもの 春はーーー
何もない 春ですーーー
訪れたのは夏。
尖った岬で、レストハウス(観光センター)から岬の端まで遊歩道になっている。
強風だったが、漁している人がいた。昆布かな。日高こんぶ。
岩が沖のほうまで点々と続いていて、
ここも日高山脈の一部。
写真ないが、海上保安庁のライブカメラに襟裳岬灯台があったので、ライブ画像を利用。

海上保安庁 第一管区 釧路海上保安部(www6.kaiho.mlit.go.jp/01kanku/kushiro/)から
灯台の隣に「襟裳岬 風の館」(www.town.erimo.lg.jp/kaze/)。
入口がカルマン渦。カルマン回廊。
風速25m/sの「えりも体験」。
風速10m/s以上の日が年間260日以上とのこと。
『襟裳岬は日本最大のゼニガタアザラシの生息地』。
レストハウス(観光センター)で食事して……
自転車が吹き飛ばされていないことを確認。
いよいよ北上。
岬の東側に町がある。
えりも岬漁港
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トボトボ歩いていたキツネを追い抜く。
襟裳岬一帯は一時“砂漠”と化したが、長年にわたる緑化事業によって緑が戻った。
百人浜オートキャンプ場で1泊。
入口に沼がある。悲恋沼。
隣に立ち寄り湯あり。「とまべつ憩いの湯ちゃっぷ」。
百人浜は砂浜海岸。その名は、江戸時代に南部藩の船がこのあたりで遭難して乗員みな命を落としたことに由来するらしい。
他の説もあるが、いずれにせよ心霊スポット。
えりも本町と襟裳岬に宿がいくつかある。
黄金道路
百人浜の北の庶野で国道336号と再合流。
庶野(しょや)
庶野さくら公園
望洋台(展望所)
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望洋台から十勝の広尾まで海岸道路「黄金道路」。全長28km。
その名は難工事で莫大な費用を要したことに由来するとのこと。日高と十勝を結ぶ日勝国道。1934年開通。
今は浦河~広尾を結ぶ国道236号(天馬街道)もあるが、日高と十勝は日高山脈で隔絶されている。
1997年、野塚トンネル開通。全長4232m。開通当時北海道一の長さ。
2011年、えりも黄金トンネル開通。全長4941m。現在こちらが北海道一。
黄金道路 咲梅~目黒。
2025年時点、野塚トンネルは道内4位。
目黒
森と湖の里 ふれ愛館
旧目黒小中学校
豊似岳の東に豊似湖。ハート形の湖。
江戸時代、目黒~沼見峠(豊似湖近く)~追分峠~歌別間に山道開削。猿留山道。
目黒へ流れる川が猿留川。目黒の旧名が猿留(サルル)。
訪れた時は長大トンネル開通前だったが、覆道(シェッド、洞門)の連続でほとんど陸側(左側)を走ったので、トンネルの中走っているようなものだった。
黄金道路はずーっと波打ち際を走るので、通行止めにならないか心配だったが、小雨程度で済んだ。
陸側走っていても波の飛沫かぶった。
道中一方(交互)通行の区間が多かった。
ダンプカーに追いかけられながら走った区間もあった。
轟音が反響して、だんだん背後に迫ってきて、速度を上げた結果、前走っていたチャリに追突した。
当時は新宝浜トンネル、タニイソトンネルなどもなかったので、だいぶ様変わりしている。
「黄金道路」旧道群(pcitorn-nitikaku.sakura.ne.jp/ougon1.html)
など参照
えりも・広尾町境のビタタヌンケに石碑がある。道路開削、殉職の記念碑。
ビタタヌンケ~ルベシベツ間は江戸時代に近藤重蔵が山道開削。ルベシベツ山道。
音調津(おしらべつ)
このあたりまで来るとホッとする。
フンベの滝
伏流水が崖から道路脇に流れ落ちている。
広尾へ。
その他 Link、
風のまち「えりも」観光ナビ(www.town.erimo.lg.jp/kankou/)
襟裳岬、豊似湖のパノラマ映像あり
襟裳岬は、
日高・様似からJR北海道バスで約1時間。
十勝・広尾からJR北海道バスで約1時間。