ウイルス禍その14 新型コロナ(10月6日)「ファクターX」

 いつまで経っても新型コロナウイルス。
 前回書いた時(7.14)から約2ヶ月半の間、日本では幸い感染者・死者が爆発的に増えることなく推移している。

 しかし、同じウイルスなのに海外では死者が多い。7.14から倍増して、100万人を超えてしまった。
 10.6時点で、世界全体の感染者3552万人超(うち2478万人超が回復)・死者104万人超。

 感染者数は、
 U.S.A. ・・・ 745万人超
 India ・・・ 668万人超
 Brazil ・・・ 492万人超
 Russia ・・・ 123万人超
 Colombia、Peru、SpainArgentina ・・・ 80万人超
 Mexico ・・・ 70万人超
 South Africa、France ・・・ 60万人超
 U.K. ・・・ 50万人超
 Iran、Chile ・・・ 40万人超
 Iraq、Bangladesh、Saudi Arabia、Italy、Philippines、Turkey、Pakistan、Indonesia、Germany ・・・ 30万人超
 IsraelUkraine ・・・ 20万人超
 Canada、Netherlands、Ecuador、Romania、Bolivia、Morocco、Belgium、Qatar、Panama、Dominican Republic、Kazakhstan、Kuwait、Poland、Egypt、Oman、U.A.E. ・・・ 10万人超
 Sweden、GuatemalaNepal、China ・・・ 9万人超
 次 日本 8万人超
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 ※ ジョンズ・ホプキンス大学 Coronavirus Resource Center(coronavirus.jhu.edu/
   橙字は2ヶ月半前(7.14)から著しく(およそ3倍超)増加している国々

 死者数は、
 U.S.A. ・・・ 21万人弱
 Brazil ・・・ 14万人超
 India ・・・ 10万人超
 Mexico ・・・ 8万人超
 U.K. ・・・ 4万人超
 Italy、Peru、France、Spain ・・・ 3万人超
 Iran、Colombia、Russia、Argentina ・・・ 2万人超
 South Africa、Chile、Ecuador、Indonesia、Belgium ・・・ 1万人超
 Canada、Germany、Iraq ・・・ 9000人超
 Turkey、Bolivia ・・・ 8000人超
 Pakistan、Netherlands ・・・ 6000人超
 Egypt、Sweden、Philippines、Bangladesh、Romania ・・・ 5000人超
 Saudi Arabia、China、Ukraine ・・・ 4000人超

 U.S.A.は依然酷い状況。
 とうとうWhite HouseにもCウイルス到達。大統領感染して入院。
 早く退院できたら大統領選勝っちゃうかも。と思っていたらもう退院。

 Indiaも大変酷いことになっている。

 中南米と南アジア~中東は相変わらず増加傾向。

 アフリカが比較的抑えられている。終息(収束)に向けて明るい点。

 ちょっと解せないのが、東アジア・東南アジアにおいて大陸の国々よりPhilippines、Indonesia、日本といった島国のほうが流行している点。定員オーバーなのかもしれないが、気になる。

 日本の感染者数は増加傾向だが、死者数は約1600人で比較的抑えられているほう。
 半年前に比べると感染力が上がって、一方、重症化しにくくなっているようにみえる。

 ヨーロッパも大都市中心に感染が再拡大しているが、重症化しにくくなっているようにみえる。

 高齢者や疾患のある人が警戒を強めて外出を控えていたり、気候等の理由もあるので、“みえる”どまりだが、重症化しにくくなっているのは世界的な傾向のようだ。

 新型コロナウイルスは変異を繰り返しているが、日本と海外で大きく異なっているという話はほとんど聞かない。
 日本で比較的抑えられているのは、医療従事者の対応や「ディスタンス」によるところが大きな要因、という見方に変わりないが、世界各国みな同じような対策をとって、それでも大きな差がみられるというのであれば、特に重症化に関しては、遺伝的要因等も無視できなくなってくる。

その他「ファクターX」候補

 日本で死者数が比較的抑えられている理由 = 山中教授が言う「ファクターX」。
  ---山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信(www.covid19-yamanaka.com/

 BCGワクチン接種による予防効果については、相関があるどまり。

 京都大学教授(上久保氏)らの「既に日本は集団免疫を獲得している」、という説については(3月発表)、これまでの検査結果と合っていないように思う。
 昨年から誰にも気づかれることなく日本中で大流行していた?。
 チャイニーズが往来していたか否かが「ファクターX」なのか。
 うそかもしれないし、そうでないかもしれない。
 「11月に終息する」という見方が当たると良いと思っているが……。

 血液型A型が重症化しやすく、O型が重症化しにくい。
  - Italy、Spainにおいて

 特定のHLA(白血球の型)が重症化と関係しているのではないか、という説もある。かつて流行したSARSが関係していた。

 つい先日、ネアンデルタール人由来の遺伝子が重症化と関係している、という研究報告もあった。
 我々の直系の祖先である「新人」によって滅ぼされたとされるネアンデルタール人だが、2010年(の研究報告)以降、新人と交雑(交配)していた、つまり一部の現代人の中にネアンデルタール人の血が流れている、という見方に変わった。
 その遺伝子は南アジアとヨーロッパの人々に多く受け継がれており、今回のウイルスによる重症化と関係している、とのこと。
 ---Nature 2020.9.30、OIST 沖縄科学技術大学院大学(https://www.oist.jp/
  『日本人はネアンデルタール人とデニソワ人両方に由来するDNAを持っている』らしい。

 他にも様々な仮説がある。

 ワルファリン(抗血液凝固薬)感受性
  感受性が高い(血栓ができにくい)遺伝子を持つか低い遺伝子を持つか。
  アジア > ヨーロッパ > アフリカ

 血圧調整に関係するACE1蛋白質の遺伝子型
  ACE1が働かない(血管拡張、血圧低)東アジア人とACE1が働く(血管収縮、血圧高)ヨーロッパ人。
  ---国立国際医療研究センターなど
  血圧が高くなってもACE1と似た構造のACE2蛋白質が働けば血圧が下がるが、ACE2は新型コロナウイルスの受容体。ヒト細胞の表面に存在し、コロナウイルスが付着・結合して細胞内へ侵入してくる。
  なお、ACE2に地域・民族間の差はない、とのこと。

 など。

 ウイルスのみぞ知る。

 「ファクターX」は1つとは限らないが、遺伝的要因だと、それが何であれ、即刻感染防止につながるわけではないので、感染防止対策はこれまでと変わらない。

 夏以降、感染しても重症化しにくくなっているように“みえる”ので、一部ではインフルエンザ並みの警戒感に変わりつつあるが、世界的には未だ終息には遠い状況で、その海外との往来も段階的に再開されつつある。引き続き様子見の期間。

 前回、第一波の余波という意味で『「第二波」ではない』と書いたが、全国の感染者推移のグラフを見ると「第二波」になっている。7月下旬~8月上旬がピーク。重症患者数は第一波の時より抑えられている。
  ※ 以前、当ブログでは、ヨーロッパから世界中への拡散を「第二波」と呼んでいた。上で言うところの第一波。

 下図は、東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト(stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/) - 都内の最新感染動向の新規陽性者数のグラフ。 

茶色実線は7日間移動平均

 依然不安要素はあるが、冬にかけて、恐れている「次の波」が来なければ、楽観的になれるかもしれない。

 

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