ウイルス禍2020年末 新型コロナ(12月26日)

NATURE(自然)

 今年はコロナウイルス世界席捲の1年だった。
 当ブログも1月の「新型肺炎注意報」から始まって、今回で「その15」ないし「その17」。

世界の感染状況

 12月26日時点で、世界全体の感染者7991万人超(うち4506万人超が回復)・死者175万人超。
 10月6日から約2ヶ月間で感染者数が激増(2倍超)。伴って死者も増えている。

 感染者数は、
 アメリカ ・・・ 1876万人超
 インド ・・・ 1016万人超
 ブラジル ・・・ 744万人超
 ロシア ・・・ 299万人超
 フランス ・・・ 260万人超
 イギリス ・・・ 222万人超
 トルコ ・・・ 211万人超
 イタリア ・・・ 202万人超
 スペイン ・・・ 185万人超
 ドイツ ・・・ 163万人超
 コロンビア、アルゼンチン ・・・ 157万人超
 メキシコ ・・・ 137万人超
 ポーランド ・・・ 125万人超
 イラン ・・・ 118万人超
 ウクライナ ・・・ 104万人超
 ペルー ・・・ 100万人超
 南アフリカ ・・・ 98万人超
 オランダ、インドネシア ・・・ 70万人超
 チェコ、ベルギー、ルーマニア ・・・ 60万人超
 チリ、イラク、カナダ、バングラデシュ ・・・ 50万人超
 パキスタン、フィリピン、スイス、モロッコ ・・・ 40万人超
 スウェーデン、イスラエル、ポルトガル、サウジ・アラビア、オーストリア、セルビア、ハンガリー ・・・ 30万人超
 ヨルダン、ネパール、パナマ、ジョージア、日本、アゼルバイジャン、エクアドル、クロアチア、U.A.E. ・・・ 20万人超
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 ※ ジョンズ・ホプキンス大学 Coronavirus Resource Center(coronavirus.jhu.edu/

 ヨーロッパなど比較的落ち着いていた地域で秋以降再びぶり返している。
 アジアではインドが群を抜いており、イラン、インドネシアも悪い。

 死者数は、
 アメリカ ・・・ 33万人弱
 ブラジル ・・・ 19万人超
 インド ・・・ 14万人超
 メキシコ ・・・ 12万人超
 イタリア、イギリス ・・・ 7万人超
 フランス ・・・ 6万人超
 イラン、ロシア ・・・ 5万人超
 スペイン、アルゼンチン、コロンビア ・・・ 4万人超
 ペルー ・・・ 3万人超
 ドイツ、ポーランド、南アフリカ、インドネシア ・・・ 2万人超
 トルコ、ベルギー、ウクライナ、チリ、ルーマニア、カナダ、エクアドル、イラク、オランダ、チェコ ・・・ 1万人超
 パキスタン、ボリビア、フィリピン ・・・ 9000人超
 ハンガリー、スウェーデン ・・・ 8000人超
 バングラデシュ、エジプト、モロッコ、スイス、ブルガリア ・・・ 7000人超
 ポルトガル、サウジ・アラビア ・・・ 6000人超
 オーストリア ・・・ 5000人超
 チャイナ、グアテマラ、ギリシャ、チュニジア ・・・ 4000人超
 ボスニア&ヘルツェゴビナ、パナマ、ヨルダン、クロアチア、イスラエル、ホンジュラス、日本 ・・・ 3000人超

 2月の時点でスマートなウイルスだと思ってはいたが、『世界人口の2/3が感染する可能性がある』という推測が当たりそうな勢い。
 今冬は昨冬より悪くなるのが確実になってしまったので、結局ワクチン頼み。

ウイルスの変異

 イギリス ロンドンを含む南東部で感染力の強い変異種(正しくは変異株)が現れたという知らせ。9月頃現れたらしい。
 秋から日本含め世界各地で感染が再拡大しているので、感染力が強くなっていること自体驚きではないが、もっと感染力が強いようだ。南アフリカで現れた変異株も感染力が強いという。

 ネクストストレイン Nextstrain(nextstrain.org)」の系統樹で、
 20B/501Y.V1の枝がイギリスの変異株。
 20C/501Y.V2の枝が南アフリカの変異株。
 日本のデータは多くないが、秋以降、20Bの枝に散見。「欧州型」と呼ばれている一群からの派生。

 下図は国立感染症研究所 「新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査(2020年10月26日現在)」のページから。

 昨冬、日本で最初に入ってきたウイルスが「チャイナ ブカン(武漢)型」で、今は消失。
 3-5月の「波」は、イタリアなどヨーロッパから世界中に拡がり、日本にも入ってきた「欧州型」。
 いったん終息(収束)に向かっていった後のぶり返しの「波」(7月下旬-8月上旬がピーク)は、東京の新宿~池袋あたりからじわじわ拡がっていった。一部で「東京型」などと呼ばれているが、「欧州型」からの派生。

 7月以降、日本で検出されている多くの検体は、2つの「欧州型」派生群に集約される、とのこと(上図赤色)。
 細かな点までは分からない。

 「欧州型」および日本でみられる「欧州型」派生群は、みなD614G変異。
 ウイルスのS(スパイク蛋白質 Spike Protein)の翻訳アミノ酸配列 translationの614番目がD(アスパラギン酸)からG(グリシン)に変異したもの。

 ネクストストレイン、アミノ酸配列については以前少しとりあげた。

 変異速度は24.7[塩基変異/ゲノム/年]。
 およそ1ヶ月で2塩基、およそ半月で1塩基が変わっている。
 終息するまでコロコロ変わっていく。

 系統が違うが、イギリスの変異株も南アフリカの変異株もN501Y変異。
 ウイルスのS(スパイク蛋白質)のアミノ酸配列の501番目がN(アスパラギン)からY(チロシン)に変異。
 異なる進化なのに同じように変異する---。

 イギリスの変異株は、
 実効再生産数を0.4以上増加させ、
 感染力は最大7割増加(最大1.7倍)。
 既にデンマーク、ベルギー、オランダ、イタリア、オーストラリアなどでも確認されている。
 日本上陸も時間の問題だろう、と書こうとしたら早くも確認の知らせ。
 12月24日以降、日本人帰国者以外イギリスからの入国停止が決まって、12月25日、空港(羽田と関空)にて複数の帰国者から初確認。
 こりゃ、既に入り込んでいる可能性濃厚。

 感染力が強いといっても従来どおり飛沫感染、エアロゾル感染まで。個人レベルでは対策強化しようがないから今までどおり。
 これまでより子供が感染しやすくなると言われているので、子供から大人へ感染するパターンが増えそう。

 病原性が高くなっているわけではなさそうだから、怖がりすぎる必要はないが、甘く見てもいけない。
 日に日に感染者が増えて医療機関が逼迫してくると重症者・死者も増えてくる。

 今月上旬、状況が悪かったのは大阪、北海道、愛知。なかでも大阪は、
 GoogleのCOVID-19 感染予測
で年末1000人超になっていた。
 あくまでも予測なので対策すれば食い止められる。今のところ。
 本日の感染者数:大阪299人、愛知265人、北海道161人。

 カウントダウンではなくカウントアップしているのが、
 東京949人、神奈川480人、埼玉265人、千葉201人、……。
 カントウダウン。ガーン。

 政府は「勝負」に負け。TKO。
 Go Toがウイルスを下支えして「行け」から「逝け」になり、
 たたきあげの令和おじさんは袋だたき。

 あらためてスマートなウイルスだと思う。

ふシゼン
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