ウイルス禍その10 脱・緊急事態

NATURE(自然)

 1ヶ月待つことなく39県で緊急事態宣言解除。一方、北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫の8都道府県は継続。解除は1-2週間後だろうか。
 解除といってもすぐに全て元に戻るわけではなく、様子を見る期間も必要になるから、早すぎるということはないだろう。

 最後は東京……。都県の境界を封鎖して神奈川解除でいいじゃん、と思うけど町田との境がやたら入り組んでいるから、都道府県境ではなく、幹線道路で区画分けして封鎖……。
 と思っていたら東京の新規感染者がぐんと減った。いずれにせよ埼玉、千葉、東京、神奈川は同時に解除だろう。

 ともかく医療従事者が注意を払って院内感染を極力防いだことと自粛要請に従う人が多かったことで、一難逃れることができた。

 何やってっだーの日本のほうが、よくやっている感のあるヨーロッパの国々に比べて被害がぐんと抑えられているが、政府の対応如何はたいした寄与度ではないのか、それとも……。

 最近耳にするソーシャル・ディスタンス(社会的距離)なるものは、日本においてはもとから一定程度あるので、文化の違いが思っていた以上に差を分けているのかもしれない。

 ウイルスが変異して感染力が上がった可能性もあるが、イギリス、ベルギー、フランスなど致死率が10~15%の国々が並んでいる一方で、ドイツ、スイスのように数%に抑えられている国もある。
 ちなみに日本は約4%。

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ヨーロッパの国々の流行マップ

 甚大な被害を蒙ったヨーロッパの国々についてデータ&地図(コロプレス)を探してみた。

  •  イギリス

  大流行 --- ロンドン、北西イングランド(マンチェスターなど) 

  statista Coronavirus cases in the UK(www.statista.com/chart/21079/coronavirus-cases-uk-map/)
  GOV.UK Coronavirus(COVID-19) cases in the UK(coronavirus.data.gov.uk/
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  •  イタリア

  大流行 --- 北部のロンバルディア、周辺のエミリア・ロマーニャ、ピエモンテ、ベネト

  Italy COVID-19 Map(www.covid-19-map.it/
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  •  スペイン

  大流行 --- マドリード、カタルーニャ(バルセロナなど)

  esri España COVID-19 GIS Hub España(covid19esrispain-sitesesrispain.hub.arcgis.com/) ・・・ 一番下に地図があるが、ちょっと重い
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  •  フランス

  大流行 --- 北東部グラン・エスト地域(ストラスブールなど)~パリ 

  Carte de France de CoronaVirus(Covid19)(coronavirus.politologue.com/carte-de-france/
   ※ Décès:死者、Hospitalisations:入院、Réanimations:集中治療中、Retours au domicile:退院
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  •  ドイツ

  大流行 --- 南部のバイエルン州、バーデン・ビュルテンベルク州、西部のノルトライン-ベストファーレン州

  CITY POPULATION(www.citypopulation.de/en/germany/covid/) ・・・ COVIDのページはリンク切れ
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 ざっとみるだけでも人が大勢行き交う大都市で軒並み大流行したことが分かる。

 気になったのは都市封鎖(ロックダウン)が行われた割にはあまり封じ込められているようには見えない点。

 『外出禁止は感染抑制と相関がない』という記事も見かけた。

 でもおそらく封鎖される前から相当感染が拡がっていたのだろう。
 ヨーロッパの国々も大方後手だった。

 初期の頃はウイルスの特性が広く周知されていなかったことで、医療崩壊も起こった。

 世界全体ではまだ終息(収束)には程遠いが、トンネルの出口が微かに見えてきた。
 対コロナ用の検疫(迅速かつ精度の高いPCR検査等を乗客全員実施)が行われないまま国際線の再開を急ぐとか前のめりにならなければ、ひとまず国内は落ち着くのではなかろうか。

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ふシゼン
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