2月20日、ペキン(北京)五輪閉幕。
夏に続いて冬も日本のメダル数最多更新。金3、銀6、銅9。
 かつては今よりも種目が少なかったこともあるが、冬は2、3個メダル獲れれば上々だった。歴代のメダリスト全員覚えることができた程。
 1998年の長野含む1990年代が「黄金時代」。
 その後、2002年のソルト・レイク・シティは2個、2006年のトリノは(最後のフィギュアで)1個。
 その間落ち込んでいたスキージャンプ、ノルディック複合が再び盛り返しつつある。
オリンピック7競技
計109種目
- スキー ・・・ 金2、銀1、銅5
- スケート ・・・ 金1、銀4、銅4
- アイスホッケー
- バイアスロン
- ボブスレー
- リュージュ
- カーリング ・・・ 銀1
スノーボードがスキーの中に含まれて、リュージュがボブスレーと別競技という区分になっている。
バイアスロンとソリ(橇)競技はあまり話題にのぼらなかった。
 アイスホッケー女子の日本チームは予選突破した。準々決勝でフィンランドに敗北。優勝はカナダ。
 男子優勝はフィンランド。
カーリング女子の日本チームは銀メダル。混戦の予選をギリギリ通過して、予選1位のスイスに勝った。決勝は予選4敗同士の対決。今大会イギリスのメダルはカーリングのみ。
スキーを6競技、スケートを3競技に分けて、残りの5競技+スケルトン(ボブスレー競技の一部)で、計15競技とする区分もある。
スキー
- アルペンスキー
- クロスカントリースキー
- スキージャンプ ・・・ 金1、銀1
- ノルディック複合 ・・・ 銅2
- フリースタイルスキー ・・・ 銅1
- スノーボード ・・・ 金1、銅2
 ジャンプ
  期待していた小林(りょうゆう)選手、ノーマルヒルV。
  ラージヒルもV、と思ったが僅差で2位。
  師匠は「レジェンド」。まだ現役です。
  団体は3位とまだ差があった。
  女子・高梨選手は4位。
  混合団体で、まさかのスーツ規定違反。それでも4位。
  気をつけていれば大丈夫なのか、
  気をつけていてもダメなのか、
  五輪の前から結構気になっていたが、細かな点は分からずじまい。
  話を総合すると、
  女子はルールの適用が比較的緩めだったが、混合団体の時にフィンランド人が入ってきて急に厳格になった、
ということらしい。フィンランド人細かそうだからなあ……。
  しかし、ルールはルールでも運用方針が一貫していないと公平性は保たれない。
  強豪選手が狙い撃ちされた感もあるし、結果が大きく変わってしまった。
  個人のときOKだったスーツが団体だとNGというのも一般には理解されない。
  何よりドーピングと同じような扱いが良くない。他にやりようがあるはず。
 ノルディック複合
  3レースあるが、いずれも最後が熱い展開だった。
  ゴール目前まで1位なのにラストで4位、5位……という悪夢の展開が起こりうる。
  前回、ラージヒルで渡部選手が黒服ドイツ3人組に追われて、最後ジェット・ストリーム・アチャーだった。
   ※ 前回、ノーマルヒルでは銀
  今回も最後危うかったが、見事に銅。前回以上にホントにもう少しで金だった。1位2位はノルウェー勢。もう1人のノルウェー選手は最初独走していたがコース間違えた。ノルディックおそるべし。
  団体は前半ジャンプを終えて4位。1-3位が常連の強豪国。『メダルの可能性がある』と言うけれど……。
  1抜けのノルウェーは余裕持ってゴール。かつて日本が強かった時も旗振りながらのゴールだった。
  一方、団子のままだと熾烈なラストが待っている。
  最終ランナーは山本選手。ドイツに追いつかれた時点で正直メダルは無理と思った。が、すまなかった。オーストリアを振り切り、ドイツにも勝てそうなラストスパートだった。
  『荻原健司 長野市長』
 で二重の驚き。
  思えば1992年のアルベールビルでVゴール直前まで全く知らなかった競技。ステルスにも程がある、というか偏った報道に加えてまだ今のようなネット環境もなかった。
  今回、28年ぶりの団体メダル。感慨深い。
   ※ 28年前は1994年のリレハンメル
     1992年まで夏・冬同じ年の開催だった
 フリースタイル
  モーグル男子メダル獲得。
  今大会、盛り上がることなく始まったから、序盤見損ねた。
 スノーボード
  ハーフパイプ
   男女ともにメダル獲得。
   平野選手は最終滑走で逆転V。
   金銀銅・平野平野平野(3兄弟ではない)はさすがに無理だった。
   第一人者ホワイト選手は4位。
  ビッグエア
   女子メダル獲得。4位岩渕選手は「バッハ賞」。
   男子惜しかった。
 アルペンだけ会場が違っていた。いろんな国の人が滑っていた。
 日本の選手が3位までに入るのは相当難しそうだが、入り込む日は訪れるだろうか。
  ※ 1956年の1度だけ
 滑降は時速140k近く出ていた。 
スケート
- スピードスケート ・・・ 金1、銀3、銅1
- ショートトラック
- フィギュア・スケート ・・・ 銀1、銅3(うち暫定1)
 スピードスケート
  高木選手がスーパーな活躍。悔しい銀メダル、嬉しい銀メダル、あーー銀メダル。最後金メダルで良かった。
男子も久しぶりにメダル獲得。
  パシュート女子は限りなく金に近い銀だった。
  マススタートも最終コーナーで転倒。
  こんなことあるんだなあーー。
 フィギュア・スケート
  3連覇がかかっていた羽生(はにゅう)選手は4位。
  でも2位、3位は日本の選手。
  宇野選手は今回も霞んでしまうポジション。偉業なのだが。
  女子は連日ドーピング娘騒動。何だか懐かしさを感じる場外バトル(ひと昔前「襲撃事件」というのがあった)。
  黒なら黒とさっさと決める必要があった。ましてロシアはROCでの出場。ウイルス感染で出れない選手もいるのだから。
  渦中のワリエワ選手は結局4位。暫定。騒動関係なく本調子でなかった可能性もある。
  強化人間とマスターのような関係については、同じコーチの下1位・2位と結果が出ているので、ドーピングと一緒くたに見て非難するのは違和感ある。
日本は女子も団体もメダル獲得。層が厚い。
 今大会で証明されたこと---
 ・ 公平を求めすぎると不公平になる
 ・ チャイナにおける「羽生人気」はどうやら本当のようだ
 ビンドゥンドゥン
 ドゥンビンビン
 ファンビンビン
BEIJING ZOZZ おしまい。
無観客開催だったので、成功した大会とは言えないだろう。特に開催国にとって。いや、満足しているようだからいいのかな。
 次回2026年の開催地は、
 イタリアのミラノ&(1956年の開催地)コルチナ・ダンペッツォ。この2つの町は全然近くない。
 トリノで開催してからまだ20年。
 2030年、札幌が立候補するという話もあるが、現状、賛同は得られないだろう。
  追)ペキン五輪直後(3月)の地元の調査では招致賛成が多め
これまでの冬季五輪は、
| 1 | 1924 | フランス | シャモニー・モン・ブラン | 
| 2 | 1928 | スイス | サン・モリッツ | 
| 3 | 1932 | アメリカ | レイク・プラシッド | 
| 4 | 1936 | ドイツ帝国 | ガルミッシュ・パルテンキルヘン | 
| 1940 | |||
| 1944 | |||
| 5 | 1948 | スイス | サン・モリッツ | 
| 6 | 1952 | ノルウェー | オスロ | 
| 7 | 1956 | イタリア | コルチナ・ダンペッツォ | 
| 8 | 1960 | アメリカ | スコー・バレー | 
| 9 | 1964 | オーストリア | インスブルック | 
| 10 | 1968 | フランス | グルノーブル | 
| 11 | 1972 | 日本 | 札幌 | 
| 12 | 1976 | オーストリア | インスブルック | 
| 13 | 1980 | アメリカ | レイク・プラシッド | 
| 14 | 1984 | ユーゴスラビア | サラエボ | 
| 15 | 1988 | カナダ | カルガリー | 
| 16 | 1992 | フランス | アルベールビル | 
| 17 | 1994 | ノルウェー | リレハンメル | 
| 18 | 1998 | 日本 | 長野 | 
| 19 | 2002 | アメリカ | ソルト・レイク・シティ | 
| 20 | 2006 | イタリア | トリノ | 
| 21 | 2010 | カナダ | バンクーバー | 
| 22 | 2014 | ロシア | ソチ | 
| 23 | 2018 | カンコク | ピョンチャン(平昌) | 
| 24 | 2022 | チャイナ | ペキン(北京) | 
メダリスト一覧
- 五輪応援部 … メダル入賞者 → ouenbu.com/olympic/beijing2-medalist.html
- オリンピック(IOC)HP → olympics.com/beijing-2022/olympic-games/en/results/all-sports/medalists.htm

 
  
  
  
  
