理科年表の標準大気の表の値を入力 - グラフ描画。

Y軸:高度[km]。地球の大気圏は高度100kmくらいまで。
X軸:温度[℃]。
K(ケルビン)は絶対温度の単位。T[K]=t[℃]+273.15
上空高くなるほど気温が下がっていくが、ずっと下がり続けるわけではない。
(描画していないが、)気圧は下がり続ける。
地上(高度0km):1013hPa(=1気圧)
理科年表(official.rikanenpyo.jp/)は『理科年表2026』で創刊100周年。
対流圏
Troposphere
標準大気の表によると
地上(0km) --- 気温15℃
高度10km --- 気温-50℃
10kmで-65℃。この間直線。
1kmで6.5℃下がる。
100mで0.65℃下がる。
温度勾配 -0.0065[℃/m]
0.65[℃/100m]は対流圏の平均の気温減率。
乾燥した空気の気温減率(乾燥断熱減率)は約1[℃/100m]。
湿った空気(水蒸気が飽和状態)の気温減率(湿潤断熱減率)は0.5[℃/100m]とか0.6[℃/100m]。
湿った空気は水蒸気が冷えて水(雲)になるとき熱(潜熱)を放出するので、減率が小さい。
局地的な猛暑の時にたびたび耳にするフェーン現象。
Föhn。当て字で「風炎」
▼ 気象庁 - 知識・解説 - 日本の気候 - 北陸 - フェーン現象(www.data.jma.go.jp/cpd/j_climate/hokuriku/column01.html)の図

風上側で湿った空気が雨を降らせて、山を越えた風下側では乾燥した風が吹いて気温上昇。
風上、0.6[℃/100m]。0mから2000mで12℃低下。
風下、1[℃/100m]。2000mから0mで20℃上昇。
対流
・ 上から冷たい(重くなった)大気が下降
高気圧 --- 下降気流
・ 下から暖かい(軽くなった)大気が上昇
低気圧 --- 上昇気流
日頃見掛ける天気図は地上天気図。
高層天気図もある。
等圧線ではなく等高度線
寒気予想など
850hPa --- 高度約1500m
700hPa --- 高度約3000m
富士山頂(標高3776m)の気圧:630-650hPaぐらい
500hPa --- 高度約5500m
巻雲(絹雲、筋雲)
300hPa --- 高度約9000m
エベレスト山頂(標高8848m)の気圧
[対流]圏界面
高度約11km。緯度、季節によって変わる。
(地上の温度が高い)低緯度や夏のほうが高くなる
ジェット気流 Jet Streamが吹いている。
偏西風の特に流れが速いところ
長距離の飛行機が利用。
成層圏
Stratosphere
高度11km-20kmは、
・ 気温 ほぼ一定。-56.5℃
・ 気圧 約200hPa-約50hPa
地球の大気[重量]の約9割は、地上から高度15kmくらいまでの範囲。
オゾン O3が生成される ⇒ オゾン層形成
太陽からの紫外線(人体に有害)を吸収。
気温が高くなる。
高度50kmで気温0℃近くまで上昇。
上空のほうが暖かいので大気の対流なし。安定。
近年、成層圏プラットフォームが話題。
HAPS High Altitude Platform Station
高度約20kmの利用
気球で「宇宙遊覧」なんてことも。
岩谷技研(北海道江別市)(iwaya.biz/)
成層圏界面
高度約50km。
中間圏
Mesosphere
成層圏から一転、気温は下がっていく。
大気は希薄(気圧1hPa未満)。(上下の)対流は起こらない。
中間圏までは大気の組成が変わらない。窒素約8割、酸素約2割。
中間圏界面
高度約85km。
-90℃近くまで気温低下。
熱圏、
Thermosphere
中間圏から一転、温度が上がっていく。
大気の組成が変わってくる。
熱圏下部は窒素。
高度100km カーマン・ライン
熱圏の範囲だが、これより上は宇宙空間、宇宙に到達したとみなされる。
熱圏の高度100km超は酸素原子が多い。
大気の一部がイオン化 ⇒ 電離層形成
極地方などでオーロラが見られる。
高層大気と太陽風が衝突して発光。
宇宙ステーション ISSの高度:約400km。
温度約1000℃。
大気は極めて希薄なので(密度が極めて低いので)、船外活動できる。
気圧0ではないが(ヘリウムや水素が存在)、ほぼ真空。
高度500km超を外気圏と呼ぶこともある。
