昨年(2021年)10月から半年開催されていたドバイ万博 Expo Dubai(www.expo2020dubai.com/)は今月末で閉幕。
元々は2020年開催予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のため、東京五輪同様、1年遅れの開催。
万博(ばんぱく)について
万博(エキスポ) Expo、Expositionは万国博覧会(国際博覧会)。
前回が2015年 イタリア ミラノ、
その前が2010年 チャイナ シャンハイ(上海)、
2005年が愛知万博。
愛知万博自体は行っていないが、開催前の万博会場は行ったことがある。
万博が5年に1度で、五輪が4年に1度だから、万博と五輪が同じ年に開催されるのは20年に1度。
2000年はドイツ ハノーファー(ハノーバー)。
他にも国際博覧会が時折開催されているが、調べてみたら多くは「特別博」、「認定博」という分類で、
愛知、シャンハイ、ミラノ、ドバイが総合的な「登録博」。次回2025年 大阪・関西万博も「登録博」。
1970年の大阪万博は「一般博」で「登録博」に相当。
5年に1度ではなく、大阪万博の後、
1992年 スペイン セビリャ(セビージャ)と
2000年 ハノーファー
の2回だけ。
1970年より前の「一般博」はみな欧米開催。1949年のポルトープランス万博はハイチ。
第1回は1851年 ロンドン万博。
19世紀末は江戸幕末、近代化の時代。パリのエッフェル塔のように大建造物がドンと建てられているので、近代建築に関心持つと必ず万博に行き当たる。
今日の万博は開催地以外で話題にのぼることは少ない印象。ドバイ万博も前回のミラノ万博も日本館の情報が少し流れるだけ。
今回はスシロー ドバイ万博店が人気、コロナ感染、日本館PRアンバサダーがガンダム、ポケモン、……といった具合。
もう少し探ってみると折り紙のような外観の日本館パビリオン、映像と超微細ミスト(霧)の融合などなど。
知財図鑑 … コラム(chizaizukan.com/pickup/column/) - 2021.11.02 【ドバイ万博】-知財ハンターが注目する「日本館」パビリオン出展のテクノロジー5選
日本以外のパビリオンも気になったら……
TECTURE MAG 2020年ドバイ国際博覧会 注目パビリオン10+1選(mag.tecture.jp/feature/20211213-expo2020dubai_pavilion-selection/)
メイン会場はアル・ワスル・プラザというドーム。
もう閉幕だが、パビリオンの大半(8割)は万博閉幕後も再利用される、とのこと。District 2020。
ドバイ
U.A.E.の7ある首長国のうちの1つがドバイ首長国。
綴りはDubaiだからドゥバイ。
2000年代から続々開発。世界の「先進」国。
「先進」的というのは実験的でもあるから明暗あるが、2000年代末のドバイ・ショックを乗り越えて、今日、中東初となる万博を開催。
原油価格指標でその名を耳にするドバイだが、意外なことに石油埋蔵量は多くない。多いのは西隣のアブ・ダビ首長国。
ドバイは港湾、空港の中継拠点として世界中の物・人・金を集め、中東の金融センターの地位を確立。
大半が外国人で、暗の部分もあるようだが、砂漠の一都市から大変貌を遂げて、今や知らない人がいない程の国際都市になった。
ドバイの元々の中心(旧市街)は北側の港(ラーシド港)から入江(ドバイ・クリーク)の周辺。
南のジュメイラ地区の沿岸にブルジュ・アル・アラブというパシフィコっぽい形のホテルが建ってから「普通」ではなくなり始めた。高さ300m超ある。
また、その近くにヤシの木の形した人工島ザ・パーム(パーム・ジュメイラ)が造られた。
このザ・パームと呼ばれる人工島は、さらに南のジェベル・アリ港にも造られて、北の旧市街(ラーシド港周辺)の近くにも造られかけた(デイラ・アイランズ)。
さらに世界地図の形した人工島ザ・ワールドも造られた。
明らかに「普通」じゃない。
行政界データから、これらの島々も描画された。

旧市街とジュメイラ地区の間に
- 金融センター
- 世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」
高さ828m - 世界最大の噴水「ドバイ・ファウンテン」
2009年に初の鉄道「ドバイ・メトロ」開通。全自動無人運転。日本の企業も関与。
パーム・ジュメイラにモノレール開通。終点は「海中ホテル」アトランティス。
世界一へのこだわりが半端ない。
- 屋内スキー場「スキー・ドバイ」
- 世界最大のテーマパーク「ドバイランド」
- 世界最大の額縁「ドバイ・フレーム」
- 世界一深いプール「ディープ・ダイブ・ドバイ」 ・・・ 2021年OPEN
- 世界最大(高さ250m)の観覧車「アイン・ドバイ」 ・・・ 2021年OPEN
ドバイ万博の会場はジェベル・アリ港から内陸方面。ドバイ・メトロの支線「ルート2020」が延伸。
跡地はパビリオンの大半が残って商業・住宅地区「ディストリクト2020 District 2020(www.district2020.ae/)」になる予定。
さらに南に新空港(マクトゥーム国際空港)がある。
Link
- ビジット・ドバイ(www.visitdubai.com/)
- ドバイ経済新聞(dubai.keizai.biz/)