小惑星 イトカワ、リュウグウ、……

SPACE(宇宙)

 前回の続き。

 IAU 小惑星センター Minor Planet Center(minorplanetcenter.net/

 DATA - Discoveries - NumberedMPs.txt
が、発見された小惑星のうち軌道が確定して番号登録されている小惑星のリスト。
 小惑星番号1番のケレス(セレス)、2番のパラスから始まって、2020年現在54万超も記載されている。
 年々ファイルサイズが大きくなっていく。

 惑星から準惑星になった冥王星 Plutoも小惑星として登録されている。134340番。
 リュウグウが162173番、イトカワが25143番。

 1927年、日本で初めて発見された小惑星が、
 1088番のミタカ(三鷹)と1089番のタマ(多摩)。

 タマのように衛星を有する小惑星も多々ある。

 2001 Einstein
 3902 Yoritomo
 4352 Kyoto
 5008 Miyazawakenji
 6562 Takoyaki
 7253 Nara
 8883 Miyazakihayao
 9106 Yatagarasu
 10353 Momotaro
 29328 Hanshintigers
 31152 Daishinsai
 46737 Anpanman
 55555 DNA
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 1999年に登録数1万到達。LINEAR(リニアー)、NEAT(ニート)などのチームが自動探査で暗い星まで続々発見するようになって、2005年に登録数10万到達。

  ※ NEA:Near Earth Asteroid(地球近傍小惑星)
    LINEAR:Lincoln NEA Research ・・・ MIT リンカーン研究所がU.S.A. ニュー・メキシコ州ソコロの天文台にて探査
    NEAT:NEA Tracking ・・・ NASAがハワイの天文台にて探査

 もはや命名が追いつかない。

 現在、アリゾナ州キット・ピーク拠点のスペースウォッチ SpacewatchがLINEARを抜いて発見数最多。15万超。

 日本ではOizumi (群馬県大泉町)のKobayashi(小林氏)が2400以上発見している。

 なお、リュウグウ、イトカワの発見者はLINEAR。

イトカワ、リュウグウ、……

 イトカワ

  名称はロケット開発の糸川博士に由来。
  長径約500m
  自転周期約12時間

  岩石質 ・・・ S型

  チョップしたら割れてしまいそうなジャガイモ形の小惑星。
  低密度のラブル・パイル(破砕・集積)天体。
  約45億年前に誕生した母天体が衝突で破砕された後、再び重力で集積してできた。

  探査機はやぶさ [2003-2010]
   2005年11月 着陸地点「ミューゼス・シー(ミューゼスの海) MUSES-C」

©JAXA
  •  JAXA 小惑星探査機「はやぶさ」物語(spaceinfo.jaxa.jp/hayabusa/
  •  はやぶさ、地球へ!~帰還カウントダウン~(hayabusa.jaxa.jp/
      ACM2012「はやぶさ」と……にイトカワの地名入りポスター有り

 リュウグウ

  直径約900m
  自転周期7.6時間

  水や有機物が含まれている ・・・ C型

  イトカワ同様、母天体の衝突破片から成るラブル・パイル天体。
  母天体はポラナ(小惑星番号142)ないしオイラリア(小惑星番号495)の可能性が高い、とのこと。

  探査機はやぶさ2 [2014-]
   2018年9月 小型探査ローバーMINERVA-Ⅱ1(1Aイブーと1Bアウルの2機)着陸地点「トリトニス」
   2018年10月 Germany、Franceの小型探査ローバーMASCOT着陸地点「アリスの不思議の国」
   2019年2月 1回目着陸地点「たまてばこ」
   2019年4月 「おむすびころりん」クレーター生成
   2019年7月 2回目着陸地点「うちでのこづち」。「おむすびころりん」クレーターの近く

©JAXA
  •  JAXA はやぶさ2プロジェクト(www.hayabusa2.jaxa.jp/
      ギャラリー - グラフ・図にリュウグウの地名入り地図有り

 S型、C型は小惑星の(表面物質の)組成による区分。大きく分けて

  •  C型 ・・・ 炭素質。小惑星の大半
  •  S型 ・・・ 珪素質(岩石質)
  •  その他
      M型 ・・・ 金属(メタル)質
      など

 さらに細かい分類がある。
 今年(2020年)10月、NASA オシリス・レックスが着陸したベンヌ(小惑星番号101955)はB型。大きく分けるとC型。

 一方、主に小惑星の破片である隕石は大きく分けて

  •  鉄隕石 ・・・ 鉄・ニッケル合金
  •  石鉄隕石
  •  石質隕石 ・・・ 地球上の岩石に近い。隕石の大半
     うちコンドライトと呼ばれる隕石始原的

 さらに細かい分類がある。

 大まかにみると
 鉄隕石、石鉄隕石の一部がM型小惑星
 石鉄隕石の一部と石質隕石の一部がS型小惑星
 石質隕石の一部がC型小惑星
に対応。

 はやぶさが採取したのは塵(ダスト)。
 はやぶさ2が採取したのは砂・岩石。  
 オシリス・レックスは60g以上採取したらしい。
 いずれはもっと大きな岩塊、
 レアメタルを大量GETしてお持ち帰り。
 いっそのこと小惑星丸ごと(ルナツーやアクシズのように)……。

 イトカワ、リュウグウ、ベンヌみな地球近傍小惑星 NEAでアポロ群。

 アポロ群は地球の外側を周回しているが、地球の内側にも入り込む小惑星。
 地球の内側を周回しているが、地球の外側にも入り込む小惑星がアテン群。
 アポロ群とアテン群の小惑星は、地球と軌道が交差するので、衝突する可能性がある。

 イトカワ、リュウグウ、ベンヌみな「地球に衝突する恐れのある小惑星 PHA Potentially Hazardous Asteroid」。

 いかにして軌道を変えられるか衝突回避(スペースガード)の研究も小惑星探査の目的。

 はやぶさ2が次に向かう小惑星は1998 KY26。
 直径約30mの微小惑星。アポロ群だがPHAとはみなされていない。
 高速で自転している(約10分周期)。
 2031年到着予定。
 途中2026年、小惑星2001 CC21を通過する予定。

-参考-

  •  天文年鑑 / --- / --- / 誠文堂新光社
  •  惑星科学入門 / 松井孝典 / 1996 / 講談社
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