ダム貯水率プロット

 立秋。立夏のほうが合う。冷夏ではなかった。

 さて、河川の地図にダムを加えるべくデータを探していたら
 農研機構 全国ダム貯水率KML(試験)のページ(aginfo.cgk.affrc.go.jp/dam/
にダム貯水率GeoJSONデータがあった。

 国土交通省 川の防災情報(www.river.go.jp/)で提供されているデータを加工したもの、ということでプロット。
 ほぼリアルタイムで取得できる。

 凡例も付けた。

全国ダム貯水率プロット   

 一般に貯水率 = 貯水量 / 貯水容量。

 上のプロットの貯水率は、
 = 貯水量 / 利水容量。

 = 貯水量 / 有効容量(有効貯水容量)のデータもある。

 有効貯水容量は、
 = 貯水容量 - 堆砂容量。

 一方、利水容量は、季節によって変わる。
 非洪水期(おおむね10月~6月)であれば有効貯水容量と同じ。
 洪水期(おおむね6月~10月)の利水容量は、
 = 有効貯水容量 - 洪水調節容量(治水容量)。

 よって同じ貯水量でも洪水期の貯水率(利水容量)は高くなる。100%を超えることもある。
 100%だから貯水できない、というわけではない。

 元来、ダムは利水メイン。水道、灌漑、発電。
 貯水率0%に近づくと不安になる。

 現在、関東一円で赤色(貯水率50%未満)は無し。神奈川の宮ヶ瀬副ダム(=石小屋ダム)のみ。ただし、宮ヶ瀬ダムの貯水率は99.0%。ほぼ同じ場所なので隠れているだけ。
  ※ 本記事書き始めは宮ヶ瀬副ダムが赤色だったが、青色になった

 白色のダムに関しては、「川の防災情報」に貯水率のデータがなくても都道府県などのHPに載っている場合もある。
  ※ リンク集   

 ちなみに宮ヶ瀬ダムの有効貯水容量は、1億8300万m3
  = 総貯水容量:1億9300万m3 - 堆砂容量:1000万m3
 非洪水期の利水容量は、1億8300万m3
 洪水期の利水容量は、1億3800万m3
  = 1億8300万m3 - 洪水調節容量:4500万m3

 洪水調節容量を多く確保できれば洪水リスクを低減できる。
 近年、緊急放流を強いられたダムがいくつかある。
 昨年10月の台風19号の後、新たに洪水調節可能容量が設定されて、洪水調節容量0の利水ダムでも事前放流できるようになった。
 宮ヶ瀬ダムの洪水調節可能容量は、2592万m3

 群馬の八ッ場(やんば)ダムの場合、
 有効貯水容量は、9000万m3
 洪水期の利水容量:2500万m3、洪水調節容量:6500万m3
 昨年の台風19号では、完成前で、洪水調節容量を超える7500万m3を貯水した。
 治水に役立った。
 ただ、ダムがなかったらどうだったのか、いまいちよく分からない。

 熊本・人吉盆地の洪水も案の定、川辺川ダム(有効貯水容量1億m3超)が造られていたら……という声が出てくる。試算上はダムがあったら川辺川から球磨川への流量を半分以下に減らすことができて被害も抑えられた、ということだが、なかなかうまくイメージできない。

 たらればタラレバ……。
 そしてまた災害がやってくる。

 ダムのデータ等については、
 日本ダム協会(damnet.or.jp/) - ダム便覧
が詳しい。

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